育児研究 食事

子どもの食事を作る手間と食事の時間は、子育てにおける共通の悩み

投稿日:2018年10月30日 更新日:

釣好 鯛助です。

第一回目の投稿記事は、子育てにおける問題点についてです。
今投稿から数回に渡って複数の統計を通じて現在の子育てに関する問題点を洗い出したいと考えています。

はじめに

日々子育てに奮闘するママやパパにとって、何が最も負担か、それともどのようなことにストレスを感じているのか。共通の悩みであることが分かればその解決策もどこかに潜んでいるはずです。

また、同じような悩みを持っていることがわかれば気が楽になることもあります。

ここでは、乳平成27年度の幼児栄養調査の結果からママやパパの悩みについて考えてみます。

結果としては、多くのママやパパが子どもの食事の悩みを抱えていることがわかりました。また、食事の悩みが子どもの就寝時刻に影響を与えている可能性があることも想定することができました。

 

育児の問題点やストレスに関する統計やレポート

最近よく街や製品のポップにXX%ナンバー1というような数字を目にすることはありませんか?これは、多くの企業や団体が子育てについて様々な目的で調査し統計として公表しています。

 

その中でも今回は、政府が平成27年に行った乳幼児栄養調査について取り上げてみます。
統計の面白いところは、統計の結果自体と社会背景や生活実態を重ね合わせて、統計の結果を引き起こした状況を想定することです。そうすることによって、ただの数字から背景が浮かび上がり、生きた数字となると考えています。

 

この生きた数字とするための想定は、最終的な正しい答えを得ることが難しく、現状を確認する他にありません。様々な異なる条件において、絶対に正しいと考えられる唯一の状況を想定することも非常な困難なことです。しかし、読者であるママやパパが現状を振り返り、普段の生活に照らし合わせることでその答えを導くことができるのではないでしょうか。

 

平成27年度 乳幼児栄養調査とは?

平成27年度 乳幼児栄調査は、無作為に設定された世帯を対象とした6歳未満の子供のいる世帯を調査した統計です。厚生労働省は定期的に様々な調査しており、子育てや乳幼児の生活実態について情報を公表しています。

乳幼児栄養調査:調査の概要

乳幼児栄養調査の目的は、
“全国の乳幼児の栄養方法及び食事の状況等の実態を把握することにより、母乳育児の推進や乳幼児の食生活の改善のための基礎資料を得ること”
です。

政府としては、この結果に基づき新たな政策を打ち出していくことで少子化対策や子育ての充実化を目指しているのではないでしょうか。

 

平成27年度 乳幼児栄養調査の結果について

乳幼児栄養調査では、子どもの食事について困っていることが結果として纏められています。子どもの食事で困っているランキングとしては以下の通りです。

子どもの食事で困っているランキング
(2歳から6歳児の保護者が回答した全体の割合の合計値)

1位 食べるのに時間がかかる
2位 偏食する
3位 むら食い
4位 遊び食べをする
5位 食事よりも甘い飲み物やお菓子を欲しがる

厚生労働省:平成27年乳幼児栄養調査

調査結果では、約8割の保護者が子どもの食事について困りごとを抱えていることが報告されています。

 

他に食事に関する統計として、離乳食について困ったことに関して統計が纏められています。0歳から2歳児の保護者は、離乳食について以下のように回答しています。

33.5%・・・・・・作るのが負担、大変
28.9%・・・・・・もぐもぐ、かみかみが少ない(丸のみしている)
21.8%・・・・・・食べる量が少ない
21.2%・・・・・・食べるものの種類が偏っている
17.8%・・・・・・食べさせるのが負担、大変

厚生労働省:平成27年乳幼児栄養調査

離乳食は段階によって毎日1食から3食に徐々に増えますが、月齢と共に行動範囲が拡大する子どもの様子を気にしながら、キッチンで離乳食を作ることは非常な大変な家事となります。作るのが負担、大変というのは、離乳食の調理法が子どもの成長に合わせて変わるため、調理法が変化することも要因としてあるのではないでしょうか。

 

また、子どもの就寝時刻については、午後9時台に就寝する0歳から6歳児が最も多く平日と休日共に約48%となっていることも報告がされています。

子どもの就寝時刻

(平日)
午後8時前・・・・・・4.3%
午後8時台・・・・・・23.9%
午後9時台・・・・・・48.7%
午後10時台・・・・・・17.4%
午後11時台・・・・・・2.5%
(休日)
午後8時前・・・・・・3.0%
午後8時台・・・・・・18.5%
午後9時台・・・・・・48.1%
午後10時台・・・・・・22.5%
午後11時台・・・・・・4.2%

厚生労働省:平成27年乳幼児栄養調査

就寝時刻が子育て世代が幼少期の頃よりも遅いと感じる方が多いのはないでしょうか。筆者も幼少期は、午後8時には布団に入り眠るように言われていた記憶があります。しかし、一概にこの就寝時刻が遅いから問題があると指摘することは安易な問題提示かもしれません。

 

就寝時刻自体の問題を指摘する考え方や意見については、様々なメディアでも取り上げられていますが、問題は、1日の総睡眠時間が短いかどうかということがあるのではないでしょうか。その例として、世界の就寝時刻を確認するとそのヒントがあるかもしれません。

Babies Going To Bed Time
Brazil: 10:03 p.m.
China: 8:57 p.m.
India: 10:11 p.m.
Philippines: 8:51 p.m.
United Kingdom: 7:55 p.m.
United States: 8:52 p.m.
The Middle East: 10:45 p.m.

What Baby’s Bedtime looks like around the world

各国の就寝時刻を見てみますと、インド、中東、ブラジルは午後10時を超えています。一方で、その3カ国と日本の子どもの睡眠時間を比べてみると日本は短いことが報告されています。よって、生活習慣や文化によって国ごとに子どもの就寝時刻は大きくことなるため、就寝時刻が遅いから悪いと直接的に言うことは難しいように考えられます。しかし、統計的に日本の子どもの1日の総睡眠時間は他国に比べて少ないため、早く就寝した方が睡眠時間を長く確保できる傾向にあります。子どもの睡眠時間についての詳細は、後日別の投稿で書かせて頂きたいと思います。

 

子育ての問題

 

 

 

 

 

 

 

 

この投稿記事の中では、子ども食事(離乳食)で困っていることと、就寝時刻について注目をしてみました。結果として、約8割のママやパパが子どもの食事について困りごとを抱えており、特に日々作ることが大きな負担になっているようです。また、0歳から6歳児の約48%の就寝時刻が午後9時以降になっていることがわかりました。この2つ調査結果の直接的な因果性を考慮できる統計は、この調査結果には含まれていないように見受けられました。

 

しかし、現状の労働環境や産休、育休後の就業時間や帰宅時間を考慮すると、子どもを保育園や幼稚園に迎えに行き、帰宅後に多くのストレスを感じながら食事を終えるとあっという間に午後9時を過ぎてしまうということもあるのではないでしょうか。他にもいくつかの仮説を考えることが出来ますが、この記事では食事と睡眠について注目しています。帰宅後のママの動きを、筆者の妻の行動パターンを考慮し想定してみると以下のようになります。

働くママの理想の帰宅後のスケジュール
17:30 終業
18:00 保育園にお迎え
18:30 家に到着後、夕食の準備、お風呂の準備
19:00 夕食の調理完了、夕食の開始
19:30 夕食の終了、入浴
20:00 入浴終了、就寝の準備
20:20 就寝

 

働くママの理想に反した現実のスケジュール
17:30 終業
18:00 保育園にお迎え
18:30 家に到着後、愚図りだす
19:00 夕食の準備、お風呂の準備
19:30 夕食の調理完了、夕食の開始、愚図りだして食べなくなり時間が掛かる
20:20 夕食の終了、入浴、お風呂で大暴れしてなだめるのに時間を要す
21:00 入浴終了、就寝の準備、
21:20 寝室に行ったもののなかなか寝ないため授乳(又は抱っこ)しながら寝かしつける
21:50 就寝

帰宅と同時に保育園では甘えることができない子どもは、ママに寄り添って愚図ったり、ワガママになったりすることがあります。また、1歳半を過ぎても乳離れが進まず、急がしさや就寝時刻を考慮して寝かしつけるために授乳することもあるでしょう。終業し帰宅後に一人で子どもの世話をすることは非常に難しいことが現実としてあることが想定できます。上記のスケジュールでは、早くても20:20で、遅い場合は21:50以降になってしまいます。2つのケースは、食事を作る時間が30分程度あることを前提に作られていますので、料理に不慣れなママはもう少し時間を要するかもしれません。逆に、料理の得意なママは時短術のフル活用によってもう少し早くできるかもしれません。しかし、何れも子どもの食事は、毎日のことであり作る負担が大きいようです。

 

食事に関するママの子どもを大切にしたい思い(栄養のあるものを摂らせたい、美味しいものを与えたい、安全な食事を摂らせたい)があるものの、食事の作る手間は大きな子育てにおける問題です。また、統計結果に含まれている食事で最も困っていることは、帰宅後のタイトなスケジュールの中で、子どもがなかなかスムーズに食事を摂ってくれず、食べるまでの時間が掛かることです

食事が睡眠時間に影響を与えているかどうかについて、2つの因果性の裏付けとなる統計やエビデンスは乏しいものの、これらを繋ぐシナリオは以下のように想定できます。

終業後の遅い帰宅

食事を作ることが負担、大変

子どもはなかなか食事を食べてくれず時間が掛かる

寝る時間が遅くなる

働くママの終業帰宅後の動きは、理想に反したスケジュールに近く、食事が大きな問題であり、課題でもあるのではないでしょうか。また、働いていないママにとっても家事を全てこなしながら、子どもの食事を終えて早く就寝さようとしてもなかなか上手くいかない現状があるのではないでしょうか。子育てにおいて、食事は、子どもの成長を支え、健康を維持するために最も重要な要素ではあるものの、時間のタイトな夕食については、その手間と時間は育児における大きな問題と考えることができそうです。

 

まとめ

 

 

 

 

 

 

 

 

0歳から6歳までの子どもの食事は、作る負担が大きく、時間がかかりなかなか上手くいかないということが乳幼児栄養調査からわかりました。また、約48%の未就学の子どもたちが午後9時以降に就寝していることもわかりました。時間を要する食事が、終業帰宅後のママの大きな困りごとであり、子ども自体の就寝の時間に影響を与えている可能性がありそうです。ママの理想に反した動きや予測不能な動きをする子どもたちをコントロールすること非常に難しいです。NHKの録画をテレビで見させたり、お菓子を与えたりと様々策を講じるママも多いと思いますが、子育てにおいて食事をスムーズに与えることが負担の少ない育児を実行するキーポイントになりそうです。

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子どもの睡眠
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